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後藤健二さん著書に関心 広島市内図書館 特設コーナーも

 中東の過激派「イスラム国」に殺害されたとみられるフリージャーナリスト後藤健二さんの著書への関心が、広島市でも高まっている。市内の各図書館の蔵書は予約で埋まり、市こども図書館(中区)は5日、専用のコーナーを特設した。

 同館は「紛争地域をつたえる本」と題した書棚を設置。紛争地に生きる子どもの姿を追った「ルワンダの祈り」「もしも学校に行けたら」など小学校高学年から中学生向けの著書4冊を、紛争問題の解説本などとともに紹介している。

 同館は「人質事件を通して紛争地への関心が高まった。現地の様子や後藤さんの思いを知ってほしい」と企画の意図を説明する。

 市立図書館全体が貸し出している計31冊は全て貸し出し中で、それぞれ15~28件の予約待ちとなっている。県立図書館(中区)でも著書は全て貸し出し中だ。書店でも売り切れが相次ぎ、紀伊国屋書店広島店(同)は「入荷次第、特設コーナーを設ける予定」としている。(奥田美奈子)

(2015年2月6日朝刊掲載)

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