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辺野古移設用の土砂搬出に反対 政府に環瀬戸内海会議

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題をめぐり、市民団体「環瀬戸内海会議」(岡山市北区)などは6日、辺野古沿岸部の埋め立てに、瀬戸内海の島で採取した土砂を使わないよう政府に申し入れた。

 阿部悦子共同代表(65)たち10人が環境、防衛両省を訪問。「土砂採取は瀬戸内海の環境破壊につながる。動植物が持ち込まれ、沖縄県の生態系に影響を与える危険もある」と述べ、土砂の搬出に反対する申し入れ書を担当者に手渡した。

 沖縄県が2013年12月に承認した政府の埋め立て申請書の関連資料では、想定している埋め立て用土砂の調達先に、山口、香川両県や鹿児島県奄美群島の島にある土砂採取場を明記。現時点で採取の契約は結ばれていない。

 申し入れは、奄美群島の自然保護団体とともに実施した。

(2015年2月7日朝刊掲載)

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