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拝殿修復 被爆70年の祈り 19日 大竹で戦没者慰霊式

 大竹市白石の大瀧神社内にある招魂社で19日午前9時から、戦没者の慰霊式がある。まつられている約1600人のうち、4分の1は原爆の犠牲者。被爆70年と、招魂社の現在地移転80年記念の修復事業の節目に、多くの参列を呼び掛けている。

 招魂社を維持管理する市戦没者崇敬会の主催。慰霊式に合わせ、境内で子ども相撲、近くの大竹中で柔道と剣道、同市本町のアゼリアホールで空手の大会がある。

 招魂社は1934年4月、現在地に移転。80周年を迎えた昨年から、老朽化した拝殿などの屋根のふき替えの準備をし、ことし3月に修復工事を終えた。事業費約1300万円は寄付で賄った。拝殿には戦没者約600人の写真が並ぶ。

 市遺族会は昭和40年代には約800人いたが、高齢化が進み、現在は約40人。崇敬会と遺族会の中川康二会長は「新しくなった招魂社で、若い人にも平和について考えてもらいたい」と話している。(松永景道)

(2015年4月15日朝刊掲載)

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