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平和の願い 英語で発信 中学生研修 広島で始まる

 ことしの原爆の日に広島市を訪れる外国人に平和の大切さを伝える「メッセンジャー」に選ばれた市内の中学3年生19人の研修が26日、中区の市青少年センターで始まった。8月初旬まで全5回の研修を通して一人一人が英語のメッセージを考え、本番に臨む。

 初回は被爆者の川本省三さん(81)=西区=から証言を聞いた。原爆投下3日後に入市被爆し、家族を亡くした体験に、真剣な表情で耳を傾けた。3班に分かれて各自の価値観の違いを話し合う場もあった。次回以降、英語による伝え方なども学ぶ。

 矢野中3年の山田夏輝さん(14)=安芸区=は「周囲の人たちと助け合うことが平和につながる。協調性の大切さをメッセージに込めたい」と話した。

 市の被爆70年記念事業の一環。市内の77中学から寄せられた平和に関する英文を基に、市教委が19人を選んだ。8月5日、各国政府代表が集う場でメッセージを発表。翌6日には中区の平和記念公園を訪れた外国人にメッセージカードを配り、意見交換する。(長久豪佑)

(2015年4月27日朝刊掲載)

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