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マンガ学会 広島で開幕 郷土ゆかり複製原画も

 日本マンガ学会の第15回大会が27日、広島市中区のJMSアステールプラザで2日間の日程で始まった。広島では初の開催で、初日は会員による研究発表があった。関連イベントとして広島市などが、郷土ゆかりの作品の複製原画の展示などもしており、多くのファンでにぎわった。

 開会式で、同学会の小野耕世(こうせい)会長が「戦後70年の節目であり、戦争をめぐっての大会になる。皆さんと一緒に学びたい」とあいさつした。3会場での研究発表には、大学教授や評論家たち160人が参加した。

 複製原画の展示は、中沢啓治「はだしのゲン」や、あすなひろし「かたばみ抄」など13作家の作品が並ぶ。広島ゆかりの漫画家によるトークショーやライブドローイングもあった。

 28日は、西区出身の漫画家こうの史代さんたちを招き、「『はだしのゲン』の多面性」をテーマにしたシンポジウムがある。午前10時半からと、午後2時からの2部構成。参加費は500円。(石井雄一)

(2015年6月28日朝刊掲載)

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