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ペイジさん 慰霊碑に献花 レッド・ツェッペリン 広島訪問44年ぶり

 英国のロックバンド「レッド・ツェッペリン」のギタリスト、ジミー・ペイジさん(71)が30日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。広島訪問は初来日の1971年以来44年ぶり。戦後70年に、平和を願う本人の意向で実現した。

 ペイジさんは黒っぽいスーツにサングラス姿。原爆慰霊碑に花を手向け「広島が受けた原爆のことは、全世界の人の心の中にある。私たちは平和を祈り続けるしかない」と語った。

 前回の広島訪問では、「愛と平和」と冠したチャリティーコンサートを中区の旧広島県立体育館で開き、約5千人を熱狂させた。また、公演の収益約700万円を被爆者のためにと市に寄付した。

 今回は、未発表音源を含むリマスター版アルバムのキャンペーンの合間を縫って訪問。この日、市役所で松井一実市長と面会した。松井市長は当時の寄付にあらためて感謝し「原爆慰霊碑の碑文を世界に広めてほしい」と要望。ペイジさんは「安らかに眠ってください。平和を守りますから、と今を生きる私たちが犠牲者を思うことが大切」と応じた。(余村泰樹)

(2015年7月31日朝刊掲載)

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