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絵・写真で原爆伝える 岩国 被害者の会が展示

 70年前に広島市と長崎市に投下された原爆の悲惨さを伝える「ミニ原爆展」が2日、岩国市錦見のJR西岩国駅構内にあるふれあい交流館で始まった。16日まで。3、10日は休館。

 市原爆被害者の会の主催。燃える町の様子を描いた絵や、亡くなった親子の写真などに説明文を付けたパネル29枚で当時の惨状を紹介している。同会の竹中平一副会長(84)=同市装束町=は、広島市への原爆投下翌日に入市被爆。「町は壊滅状態。赤黒く焼けた死体が足の踏み場もないほど続いていた」と振り返る。

 竹中さんたちは、市内の小学校などで語り部活動を続けており、会場には児童の感想文なども並んでいる。同会の平田定一事務局長(70)=同=は「原爆被害が二度とあってはならないということを後世に伝えていかなければならない」と話していた。(友岡真彦)

(2015年8月3日朝刊掲載)

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