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節目の式典 海外も注視 18ヵ国47社が取材 広島原爆の日

 被爆70年の節目となった6日の平和記念式典には、例年より多くの海外メディアが集まった。米国、ロシアなどの核保有国をはじめとする18カ国から、47社の122人が広島入り。被爆者のインタビューや街の復興の様子などを交え、世界にヒロシマを発信した。

 広島市によると、海外メディアは欧米を中心とする米CNN、英紙ガーディアンなど。昨年(6社)の8倍近くとなった。ロシアの政府系テレビ第1チャンネルのマカール・ルーデンチック記者(35)は原爆資料館や被爆者を取材し「広島の惨劇はロシア人の多くがその痛みを共有するだろう」と話した。

 中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、平和記念公園に中継車を配備し、終日生中継する特番を組んだ。ハリー・フォーセット日本・韓国特派員(40)は「被爆体験を打ち明けられなかったという証言は衝撃だった」と振り返った。参院で審議中の安保法案への関心も高く、スペインの全国紙ABCのパブロ・ディエス記者(41)は「政府の動きも絡め、日本の過去と将来を問う記事にしたい」と意気込んだ。(桑島美帆)

(2015年8月7日朝刊掲載)

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