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フクシマ後 連携確認 広島・カザフ 市民団体がTV会議

 旧ソ連の核実験場があったカザフスタンのセメイ市(旧セミパラチンスク)と広島市を結んだテレビ会議による意見交換会が27日、広島市中区の市まちづくり交流プラザであった。福島第1原発の事故処理が続く中、核被害の歴史がある両市の医療関係者や市民団体のメンバーが連携の重要性を確認した。

 カザフスタンでの医療支援に取り組む市民団体「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」などが主催。プロジェクトのメンバー約20人がパソコンの画面の前に座り、セメイ市の医療関係者たち約10人と約30分間、意見を交わした。

 プロジェクトの平岡敬名誉会長は「フクシマの悲劇は、広島と長崎の体験を生かしてこなかったから。今後は(核の問題について)若者が活発な意見を交わすことが重要だ」と訴えた。

 セメイ市のセメイ医学アカデミーのラヒムベコフ学長も「イベントなどを通じて今後も両国の交流を進めていきたい」と語った。(中島大)

(2011年8月28日朝刊掲載)

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