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岩国市など育鵬社採択 歴史教科書

 公立中学校が来年度から4年間使用する教科書選定で、山口県内では岩国、防府両市と和木町、県立の高森みどり中(岩国市)下関中等教育学校(下関市)が育鵬社の歴史教科書を採択したことが1日、分かった。同社は「新しい歴史教科書をつくる会」に協力していた扶桑社の子会社。

 岩国市と和木町は前回に続く育鵬社版の採択で、防府市と高森みどり中、下関中等教育学校は初の採択。来年度から計29校の新入生に配布される。

 岩国市教委は採択理由に、人物重視で歴史の大きな流れが理解しやすい▽写真などの視覚を通して日本の伝統文化への興味関心を高め、歴史に対する愛情やわが国への愛着を育てる工夫がある―などを挙げた。防府市教委は「防府市のこどもの学びにふさわしい」としている。

 高森みどり中、下関中等教育学校での採択について、県教委は「郷土と歴史を愛する人材の育成にふさわしい。政治的な偏りはない」と説明した。両校は同社の公民教科書も採択した。

(2015年9月2日朝刊掲載)

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