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「配備未決定」 岩国市が認識 米軍F35計画

 米海兵隊が2017年に米海兵隊岩国基地(岩国市)への配備を計画している最新鋭ステルス戦闘機F35について、岩国市は9日、「配備は決定していない」との認識を示した。

 市議会一般質問で、高田昭彦・基地政策担当部長が答弁した。高田部長は、F35の岩国配備に関する一連の報道への受け止めを問われ、「17年から日本への配備が始まるとされているが、配備先などの詳細は米政府から正式な通報を受けていない」とする国の説明内容を報告。「岩国基地への配備が決まっているとは認識していない」と述べた。

 「米軍の資料には、F35の離着陸施設を岩国基地内に建設している記述がある」との指摘については、「国からは(既に配備済みの)AV8Bハリアー攻撃機が使用する垂直離着陸パッドと説明されている」と述べた。

 米海兵隊は7月末、F35の10機が初めて実戦配備が可能となる「初期運用能力」を獲得したと発表した。米アリゾナ州の第121戦闘攻撃飛行隊に配備され、17年に岩国へ移転して運用する予定という。

(2015年9月10日朝刊掲載)

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