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「9条危機」被爆者訴え 日本被団協 国会前集会に参加 安保法案

 日本被団協の田中熙巳(てるみ)事務局長(83)たち被爆者が10日、安全保障関連法案に反対する市民団体が開いた国会前での集会に加わり、法案の廃案や憲法9条の大切さを訴えた。

 被団協の被爆者約10人は、市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が毎週木曜に続けている集会に初めて参加。代表してマイクを握った田中事務局長は「原爆の被害を受けて戦争は絶対にすべきではないと心から思った。その象徴である9条が危機に陥っている」と強調した。さらに、今国会での法案成立を目指す安倍政権を「断固許せない」と非難した。

 被団協は、安保関連法案が衆院の特別委員会で7月に可決された際にも「米国の核兵器に国民の安全を委ねるのは、唯一の戦争被爆国としてありえない」などとする抗議声明を出している。(藤村潤平)

(2015年9月11日朝刊掲載)

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