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沖縄・国の対応「見極めたい」 岩国市長 辺野古承認取り消し表明

 翁長雄志沖縄県知事が米軍普天間飛行場の移設をめぐり、前知事の埋め立て承認を取り消す手続きを始めたと表明した14日、在日米軍再編で米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転が計画されている岩国市の福田良彦市長は「普天間移設の見通しが立たないうちに艦載機移転を切り離して進めることは認められない」との姿勢をあらためて示した。

 市街地にある普天間飛行場の危険性除去は米軍再編の目的の一つ。福田市長は岩国の負担だけが増える事態は受け入れられないとの立場を強調した上で、「(普天間移設に)見通しが立たなくなった段階ではない。沖縄の動向や国の対応を見極めたい」と述べた。

 艦載機移転は2017年ごろとされ、市は受け入れの判断材料となる安心安全対策や地域振興策で国と協議を進めている。普天間移設が滞れば、市や山口県は難しい判断を迫られる。村岡嗣政知事も同日、市と同じ姿勢を示し、「艦載機移転について適切に対処していく」とのコメントを出した。

(2015年9月15日朝刊掲載)

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