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アフガン元国会議員・ジョヤさん 女性の人権 現状訴える

中区で講演

 アフガニスタンで女性の人権問題に取り組む元国会議員マラライ・ジョヤさん(33)の講演会が16日、広島市中区の市まちづくり市民交流プラザであった。女性への犯罪や暴力が絶えない現状を訴え、理解や支援を求めた。

 約80人を前に、タリバン政権崩壊後について「女性の人権が回復したと報道されているが、首都カブール以外では違う」と指摘。性的暴行や誘拐、家庭内暴力、絶望による自殺が頻発している状況を画像を交えて報告した。

 また日本に対して「原爆などで戦争の悲惨さを経験し、アフガンの状況も理解してくれているはず」と述べ、特に教育分野での支援を期待した。

 ジョヤさんは2005年、国会議員に最年少で初当選。軍閥出身の議員の戦争犯罪を糾弾し続け、07年に議員資格を剥奪された。市民団体の招きで初来日し、15日は中区の原爆資料館などを見学した。(藤村潤平)

(2011年10月17日朝刊掲載)

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