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石川のNPO 市長に要望 笠岡出身の船長 地元で顕彰を ロシア革命時 子どもら乗せ避難

「偉大な行動 広く伝えて」

 ロシア革命による混乱期に、日本の貨物船が子どもたちを乗せて避難した歴史を調べているNPO法人「人道の船 陽明丸顕彰会」(石川県能美市)が28日、貨物船船長の出身地である笠岡市を訪れた。功績を広く伝えていくよう訴えた。(谷本和久)

 当時、子どもたち約800人を保護した米国赤十字社の呼び掛けに応じたのが陽明丸。船長は笠岡市出身の茅原基治さんで、1920年7月にウラジオストクを出港した。北海道の室蘭やニューヨークなどを経て、機雷の漂う危険な海を無事に通過、フィンランドに着いたという。

 子どもたちの子孫から2009年に調査を依頼された書家北室南苑さん(68)=金沢市=が、船舶会社を訪ね歩いて調べ、茅原船長と特定。11年、笠岡市甲弩(こうの)に残る墓に参り、13年には同法人を設立。理事長に就任した。

 北室さんは笠岡市役所で三島紀元市長と面会。「茅原船長の偉大な行動を、地元でも顕彰してほしい」と求めた。

(2015年9月29日朝刊掲載)
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