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　福山市人権平和資料館（丸之内）は、福山空襲の証言会を収録したＤＶＤ「福山が燃えた日」を作った。市内の学校や公共施設に配布するほか、無料で貸し出す。

　同館などが５月３１日に市内で開いた約２時間の証言会を約５０分間の映像にまとめた。１９４５年８月８日の福山空襲を体験した３人が参加者約１３０人を前に、焼夷（しょうい）弾が転がってきた防空壕（ごう）から逃げた記憶や、壕で焼け死んだ人のこと、福山城が崩れ落ちる様子などを語っている。参加者６人が戦時中の暮らしなどについて語る場面もある。

　１８９枚作り、１８４枚を市内の学校や図書館に配布。残り５枚を同資料館が無料で貸し出す。田中淳雄副館長は「証言者が少なくなる中、福山空襲の体験継承に役立てば」と話している。（小林可奈）

（２０１５年１０月２３日朝刊掲載）