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福山工業高に短編映像の賞 原爆直後の御幸橋周辺 CGに

 福山市の福山工業高の生徒が、原爆投下直後の広島市の御幸橋(中区)周辺をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した映像が、短編映像作品コンテスト「デジコン6ジャパンアワードユース部門」(TBS主催)でベストプロジェクト賞を受賞した。

 作品は約7分。やけどを負った被爆者が御幸橋に身を寄せている様子、被爆直前に橋周辺で無邪気に遊ぶ子どもの姿などをカラーで再現し、英語の字幕も付けた。計算技術研究部員が制作した。

 同部門は18歳以下対象。全国から応募があり、24日に横浜市で6作品が表彰された。同賞は最も優れたグループ企画作品に贈られる。同校は広島の被爆に向き合い、アジアの若者たちが学ぶことができる作品をチームワークで仕上げた点などが評価された。

 顧問の長谷川勝志教諭(49)は「生徒が悩みながら約半年かけて作った。被爆の実相を知ってもらうきっかけになれば」と話している。(小林可奈)

(2015年10月27日朝刊掲載)

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