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適地 マップで色分け 「核のごみ」の処分地選定 エネ庁など岡山でシンポ

 経済産業省資源エネルギー庁と原子力発電環境整備機構(NUMO、東京)は29日、原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の「地層処分」をテーマにしたシンポジウムを岡山市北区で開いた。処分地選定をめぐり、政府が5月、適性の高い地域を科学的有望地として提示する基本方針を示したことについて、エネ庁担当者が選定方法の検討状況を報告した。

 市民たち約100人が参加。エネ庁やNUMOの担当者たち4人がパネル討議し、核のごみの現状や地層処分の仕組みを解説した。

 エネ庁放射性廃棄物対策課の小林大和課長は有望地の選定方法について、9月に中間整理した内容を説明。火山や活断層が近いなどの地域を「適性の低い地域」とし、その他を「適地」「より適性の高い地域」に色分けしたマップを公表する意向を示した。

 選定時期や具体的な場所の見通しについては「議論を尽くすためリミットは設けていない。日本中が不適地で埋め尽くされることにはならないだろう」と述べた。(永山啓一)

(2015年10月30日朝刊掲載)

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