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宍道断層の調査始まる 島根原発で規制委

 原子力規制委員会は29日、中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の南約2キロを東西に走る宍道断層について、中電が主張する長さ22キロが妥当かをみる2度目の現地調査を始めた。30日まで。

 初日は石渡明委員と原子力規制庁職員10人が、断層西端とされる地点から約3キロ西の松江市魚瀬(おのぜ)町の女島など3カ所を調査。中電のボーリング調査の地点や、地表に出ている地層を確認した。

 同断層は島根原発で想定される地震の揺れの大きさを左右し、2号機再稼働の前提となる国の審査で重要視されている。2月の現地調査で規制委は長さの根拠となるデータ不足を指摘。中電は追加調査した。

 30日は原発敷地内で、採取した地層を確認する。石渡委員は「ボーリング結果を見た上で判断する。(中電の追加調査は)非常によくやっていただいている」と話した。

(2015年10月30日朝刊掲載)

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