×

ニュース

戦中戦後の孤児描く ミュージカル「お菓子放浪記」 21日・広島

 戦中戦後の動乱期をひたむきに生きる孤児の姿を描くミュージカル「お菓子放浪記」の広島公演が21日、広島市中区のJMSアステールプラザである。

 原作は、ドラマや映画にもなった作家西村滋(90)の自伝的小説。孤児シゲルは、軍国主義の教官によるせっかんや東京大空襲に遭いながらも、周囲の優しさに支えられ、成長する。刑事がくれた菓子パンや女性教師が歌う「お菓子と娘」…。お菓子が優しさや平和の象徴として物語は進む。

 脚本・演出はミュージカル「はだしのゲン」を手掛けた木島恭。公演を企画するチーム・クレセント(東京)主宰で、広島で被爆した教師役を演じる片山美穂は「生き証人として戦争や孤児を描く西村作品には力がある」とPRする。

 午後1時開演。3500円(前売り3千円)。高校生以下半額(未就学児入場不可)。実行委員会Tel090(8609)6233。(余村泰樹)

(2016年1月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ