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中沢さん「若者が平和発信」 「はだしのゲン」漫画家 舟入高で期待語る

 漫画家の中沢啓治さん(72)=広島市中区=が6日、舟入高(同)の平和学習に招かれ、代表作「はだしのゲン」の原点である自らの被爆体験や若者への期待を語った。

 中沢さんは国際コミュニケーションコースの生徒や演劇部の部員たち約90人を前に、母の死を機に原爆の問題と向き合う決心をした経緯などを語った。

 「戦争を起こした日本と原爆を投下した米国の責任を問わねばならない」と訴え、「被爆の実態とヒロシマからの主張を若い皆さんが世界に訴えて」と期待を託した。

 演劇部で中沢さんの半生を描いた作品「麦っこゲン」を演出する2年小林郁佳(ふみか)さん(17)は「中沢さんと会うのは初めて。苦しみや悲しみを語る言葉の力に感銘を受けた」と話していた。(金崎由美)

(2012年2月7日朝刊掲載)

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