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福島の今を伝えたい 南相馬から避難 玉川さん 広島で講演

 福島県南相馬市の玉川光昭さん(38)が26日、広島市中区であるシンポジウムで福島第1原発事故後の現状について講演する。短文投稿サイト「ツイッター」のフォロワー(読者)は、約13万6千人。これを活用し震災直後には救援物資が受け取れる場所などの情報を広く提供した。「記憶を風化させないためにも、今を伝えたい」と意気込む。

 玉川さんは原発から15キロの場所に、自宅と社長を務める住宅工務店を構えていた。20キロ圏内が立ち入り禁止となり、家族6人で仙台市に避難している。

 「同じく放射能被害にあった広島は福島県民の健康管理にも協力してくれた。講演では、その感謝も伝えたい」という。

 シンポジウムは26日午後1時半から3時間、広島市中区中町、広島ライブジュークで。読書家グループのブッククロッシング・ジャパン主催。広島市出身のシンガー・ソングライター、玉城ちはるさんのライブや原発関連のパネル討議もある。4千円(前売り3500円)。Tel082(822)4816。(下久保聖司)

(2012年2月9日朝刊掲載)

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