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東アジア研究で協力 広島平和研 韓国研究所と協定

 広島市立大広島平和研究所(安佐南区)は17日、韓国の外交政策や安全保障のシンクタンク、世宗(セジョン)研究所(京畿道城南市)と相互協力の協定を締結した。海外の研究機関と協定を結ぶのは初めて。東アジアの平和構築へ、国際会議の共同開催や学術交流に取り組む。

 世宗研究所は民間の世宗財団の研究所として1986年1月に開所。対北朝鮮政策などの立案や学術セミナーの開催、政府職員の研修をしている。一昨年に広島平和研のシンポジウムに参加するなど、交流を進めていたという。

 この日、広島平和研で両所長が協定書に署名。記者団に対し、世宗研の陳昌洙(ジンチャンス)所長は、先月の北朝鮮の核実験の実施発表に触れて「ヒロシマは核兵器をなくすために象徴的な都市だ。北東アジアの平和と安定のため、共同研究は大変意義がある」と強調。広島平和研の吉川元所長は「北朝鮮の核開発や朝鮮半島情勢で第一級の情報を得られる。市立大のセミナーに研究者を招くなど協力関係を深めたい」と述べた。(水川恭輔)

(2016年2月18日朝刊掲載)

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