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社説・コラム

『きらり人』 岩国日米協会副会長・岡崎三千代さん

市民交流 寺ツアー計画

 「楽しみながら外国の人と友達になれたらうれしい」。2014年、岩国日米協会の副会長に就き、米海兵隊岩国基地(岩国市)の隊員や家族と市民の交流活動に取り組む。

 英語に興味を持ったのは小学生のころ。住んでいた山陽小野田市が水害に遭った時、米国から励ましの手紙が届いたのがきっかけだ。その後、岩国市内で中学校の英語教諭になった。

 退職後、誘いを受けて協会スタッフに。基地内で日本文化を紹介するイベントなどを開く。ことし4月には、市内の寺を訪れるツアーも計画している。

 活動を通じて出会った友人が母国に帰る際には、趣味で描いた錦帯橋の水墨画を贈る。「岩国を思い出し、日本に来てよかったと思ってくれれば」とほほ笑む。

 岩国基地は米海軍厚木基地(神奈川県)から空母艦載機部隊の移転を控える。「市民レベルの交流はますます必要になる。仲間と一緒に少しでも国際交流の役に立ちたい」(増田咲子)

(2016年2月25日朝刊掲載)

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