×

ニュース

核兵器禁止 実現を訴え 「ビキニデー」集会 広島市中区

 米国の水爆実験で日本のマグロ漁船第五福竜丸が被曝(ひばく)した3月1日の「ビキニデー」を前に、県原水協の集会が27日、広島市中区であった。名古屋大名誉教授で日本原水協代表理事の沢田昭二さん(84)=写真=が講演し、86人が聞いた。

 沢田さんは、1954年3月のビキニ事件が世界的な原水爆禁止運動につながったことや、国際的に核兵器の非人道性への関心が高まっている現状を解説。「人類の発展のためには核兵器禁止条約の実現が重要だ」と話した。内部被曝の影響に関する研究の必要性も訴えた。

 集会では、核兵器廃絶に向けた署名活動の推進や、原爆の「黒い雨」被害をめぐる訴訟への支援の呼び掛けもあった。

(2016年2月28日朝刊掲載)

年別アーカイブ