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　京都市のフリーフォトジャーナリスト板谷めぐみさん（２８）の講演会が１６日、岩国市山手町の市民会館であった。集まった約８０人に「戦争を知らない私たちができること」と題して語りかけた。岩国ユネスコ協会の主催。

　板谷さんは２０１４年に看護師を辞めて写真家となり、戦争体験者の撮影と、証言の聞き取り活動を続ける。講演では、イラク戦争に参加した米兵や沖縄戦体験者の言葉などを紹介。「半年通い続けて初めて聞けた話もある」と明かした。

　約４０人の証言を聞き取った経験から、「直接聞いて感じることの大切さに気付いた」と強調。戦争をなくすには「一人一人が無関心にならず、考え続け、諦めずに行動し、伝え続けるしかない」と訴えた。

　高水高２年柳原唯さん（１６）は「自分の目で見て考える大切さを知った」と話していた。（大村隆）

（２０１６年４月１７日朝刊掲載）