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「ベトナムで平和に貢献」 通信社社長ら広島訪問

 国営ベトナム通信社のグエン・ドク・ロイ社長(51)と幹部たち4人は27日、広島市中区の原爆資料館を訪れ、被爆の実態に触れた。

 2011年10月の就任後、初の海外訪問。増田典之副館長の案内で、被爆直後の市内を再現したパノラマ模型などを見て回った。

 被爆後に12歳で白血病で亡くなった佐々木禎子さんにまつわる展示の前では、長く足を止めていた。ロイ氏は「戦争の痛みを共有する私たちは、平和を築くために働かなければならない」と話した。

 この日は、市役所に松井一実市長も訪ねた。松井市長は「ベトナム国内の都市が平和市長会議に参加するよう働き掛けてほしい」と依頼していた。ロイ氏は共同通信社の招きで25日に来日。政府関係者たちと面会し、30日に帰国する。(教蓮孝匡)

(2012年3月28日朝刊掲載)

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