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戦時下の暮らし忘れまい 井原市芳井 防空頭巾など展示

 第2次世界大戦中に使われた生活用品などを並べた企画展「戦時下のくらし」が、岡山県井原市芳井町の芳井歴史民俗資料館で開かれている。戦争が庶民の暮らしにも暗い影を落とした歴史を伝える。6月5日まで。

 市や個人が所蔵する32点を展示。空襲警報発令時に女性や子どもがかぶった防空頭巾や、日本軍の戦況などを聴いたとみられる木製ラジオ、戦地に赴く兵士に贈った家族のメッセージ入り日章旗などがある。

 終戦から70年以上が過ぎ、戦争の記憶が風化する中、市民生活と戦争の関連性に思いをはせてもらおうと企画した。近くの農業細羽寿さん(85)は「当時の恐ろしい記憶がよみがえる。あのような時代には二度と戻ってはならない」と見入っていた。

 2日休館。無料。同館Tel0866(72)1324。(小川満久)

(2016年5月31日朝刊掲載)

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