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[エネルギー新時代] 浜田の風力きょう稼働 SBエナジーと三井物産 売電年18億円

 ソフトバンクグループで再生可能エネルギーの発電を手掛けるSBエナジー(東京)と三井物産は10日、共同で浜田市に建設した風力発電所「ウインドファーム浜田」を稼働させる。出力は4万8430キロワット。稼働済みの風力発電では中国地方で3番目に大きな規模になる。(河野揚)

 同市金城町と弥栄町の山林約3・4ヘクタールに発電機29基を設け、共同出資会社が運転する。一般家庭約2万3600世帯分の電気を発電し、固定価格買い取り制度に基づき1キロワット時当たり22円で中国電力に売る。

 事業費は非公表だが、百数十億円とみられる。売電収入は年約18億円を見込む。全国で太陽光発電所を増やしてきたSBエナジーにとって、初めての風力発電所になる。

 当初は電力開発のグリーンパワーインベストメント(東京)が2008年の着工を計画したが、国の補助制度の終了などを受けて建設が遅れていた。12年の固定価格買い取り制度の開始を受け、SBエナジーと三井物産が13年5月に出資し、同6月に着工した。

 両社は「今後も自然エネルギーの普及、拡大を目指し、風力をはじめとする発電所の建設を進める」としている。

(2016年6月10日朝刊掲載)

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