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平和公園 傾斜や段差 奉仕グループ 若者らバリアフリー点検

 ボランティアグループ「きらきら☆HIROSHIMA」は15日、平和記念公園(広島市中区)と周辺のバリアフリーチェックをした。障害者や高齢者、外国人、子ども連れたちあらゆる人に優しいまちづくりを目指し、広島市の担当者に改善提案書を提出した。(二井理江)

 グループが募った高校生や大学生を中心に45人が、若者の視点で点検した。3班に分かれて、電動車椅子や車椅子を使って、原爆ドームやレストハウスなどを巡った。元安橋では下りの傾斜に「車椅子だと怖い」とためらっていた。同橋東詰めの交差点では、渡る途中で赤信号になり戸惑う場面もあった。

 初めて電動車椅子に乗った山陽高3年岡山玄時雨さん(17)は「段差があって驚いた。もっと分かりやすく示してほしい。目が不自由な人や高齢者も助かるはず」と話していた。

 若者は、旅行者が一番に訪れやすい原爆ドーム付近に分かりやすい公園の案内板を設置することや、レストハウス裏にある障害者用トイレの案内明示などを提案。市緑政課の古田典之課長に提言書を手渡した。古田課長は「若い皆さんのフレッシュな目線に驚いた。今後の平和公園を考えるのに参考にしたい」と感想を述べていた。

(2012年4月16日朝刊掲載)

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