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新藤監督 中区の中央図書館で企画展

 広島市佐伯区出身の映画監督、新藤兼人さん(99)の活字表現に光を当てる企画展「新藤兼人を読み解く100冊」が、中区の市立中央図書館で開かれている。新藤さんが22日に100歳を迎えるのを記念して企画した。5月27日まで。無料。

 展示は「故郷」「戦争と平和」など5部構成。映画論や評伝の著作、シナリオ、雑誌のインタビュー記事など同館所蔵資料を中心に127点を展示する。「竹山ひとり旅」の脚本、母校の石内小卒業式に寄せた祝文など自筆原稿も並ぶ。

 「映像と言葉の両面で楽しめる監督はほかにいない。自分に合う言葉を見つけ出してほしい」と担当した石田浩子学芸員。新藤さんの著作を貸し出すコーナーも設けた。

 訪れた佐伯区のパート中田幸子さん(58)は「家族や命を大切にする視点に共感する。多くの作品に触れてみたい」と話していた。(渡辺敬子)

(2012年4月20日朝刊掲載)

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