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被爆者の健康 出前相談 岩国・周南など ゆだ苑計画

 山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市元町)は本年度、被爆者の介護や医療などに関する「出前相談」に乗り出す。岩本晋理事長が24日、県庁で会見して明らかにした。

 ゆだ苑職員や介護士が県内各地に出向き、被爆者援護法関連のほか介護や医療、生活についての相談に乗る。同苑は回数や開催地は県内7地区の原爆被害者の会の意向を聞いて調整するが、岩国、周南、防府、山口の4市での開催を想定しているという。

 ゆだ苑はこれまでも来所や電話、休日巡回検診で相談に応じてきた。しかし、高齢化して苑に来ることができない被爆者も増えたため、希望に応じて苑側が出向くことにした。医師が参加する総合相談会の開催も計画している。岩本理事長は「被爆者の悩みやニーズにできるだけ対応しようと考え、取り組むことにした」と話している。(山本祐司)

(2012年5月25日朝刊掲載)

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