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　岩国市の米海兵隊岩国基地が原子力空母艦載機の陸上空母離着陸訓練（ＦＣＬＰ）の予備施設に指定されたのを受け、山口県と同市などの２市２町でつくる県基地関係県市町連絡協議会は１９日、同基地で訓練しないよう文書で基地などに要請した。広島県と広島、廿日市、江田島の３市も同日、同趣旨の要請文を外務、防衛両省などに送った。

　在日米軍司令部は硫黄島（東京）での訓練が天候不良などでできない場合、２７～３０日に岩国基地で実施する可能性があるとしている。岩国市の高田昭彦基地政策担当部長たちが同基地を訪れ、硫黄島で訓練を完了するよう求める要請書を担当者に提出した。

　広島県の要請文は「訓練が実施されれば騒音被害など地元住民に多大な影響を与える」と指摘している。

（２０１６年８月２０日朝刊掲載）