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平和の尊さ次代に継承 庄原で戦没者追悼式

 広島県庄原市主催の戦没者追悼式・平和祈念式典が24日、同市西本町の市民会館であった。遺族や市民約670人が、先の大戦で犠牲になった同市出身者2923人の冥福を祈った。

 木山耕三市長が「多くの方が犠牲となった戦争の悲惨さ、平和の尊さを深く心に刻み、次の世代に継承したい」と式辞を述べ、全員で黙とう。市戦没者遺族会の井沢聖昭(まさあき)会長(78)は「平和の尊さを再認識し、戦争の記憶が風化することのないよう、教訓を学んでください」と会場の子どもたちに呼び掛けた。

 子どもたちを代表し、庄原小5年の伊藤なおみさん(10)と足羽佑月(ゆづき)さん(11)が、庄原と戦争の関わりにも触れながら「平和の誓い」を発表。出席者全員による献花のほか、戦争体験の朗読や吟詠、小中学生による合唱、器楽演奏もあった。

(2016年8月25日朝刊掲載)

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