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タクシン元首相 平和公園訪問

 日本とタイの経済連携強化に向けて来日しているタイのタクシン元首相が22日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆の被害に触れた。

 原爆資料館でタクシン氏は、前田耕一郎館長から説明を受けながら原爆投下直後の廃虚になった街の模型などを見学。原爆の熱線で表面が溶けた瓦などの展示資料を熱心に見入った。原爆慰霊碑に花を手向け、犠牲者の冥福を祈った。

 タクシン氏の広島訪問は初めて。平和記念公園には本人の希望で訪れた。タクシン氏は「広島で核兵器保有国が集い、核兵器廃絶に向けた会議が開ければいい」と話していた。

 クーデターで海外逃亡中のタクシン氏は15日、8日間の日程で来日。広島入りした21日にはタイと関係の深い自動車関連企業の幹部と意見交換した。22日は府中町のマツダ本社も訪ねた。(胡子洋)

(2012年6月23日朝刊掲載)

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