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「不安 幾つか払拭できた」 F35B配備計画 岩国市長、米視察で見解

 岩国市の福田良彦市長は31日、市役所で会見し、来年1月以降に同市の米海兵隊岩国基地に配備計画がある最新鋭ステルス戦闘機F35Bを米アリゾナ州の海兵隊ユマ基地で視察したことで、「(安全性や騒音など)幾つかの不安が払拭(ふっしょく)できた」との見解を示した。

 福田市長は現地時間の24日にユマ基地を訪問。米国外で初の配備となるF35Bの安全性や運用状況について部隊司令たちから説明を受け、滑走路近くで飛行の様子を確認した。

 福田市長は、「機体がコンピューター制御され、安全性が大きく向上した」とする基地側の説明などを踏まえ「具体的で詳細な情報が得られた」と総括。騒音測定は米軍の許可が下りずできなかったとしたが、「岩国基地に配備されている機体と差異はないように感じた」と述べた。

 視察には外務、防衛両省の職員たちも同行した。福田市長は視察で得た情報を受け入れの判断材料の一つとし、2日の市議会全員協議会で市の方針を説明する。(野田華奈子)

(2016年11月1日朝刊掲載)

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