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神楽に懸ける青春 NHK広島制作ドラマ 30日放送

 広島県北部で盛んな神楽に打ち込む高校生の青春ドラマ「舞え!KAGURA姫」を、NHK広島放送局が制作した。30日午後10時から、NHK・BSプレミアムで放送する。

 両親の離婚をきっかけに、東京から母(大塚寧々)の故郷広島に転校する高校生咲子(葵わかな)が主人公。受け身だった咲子が、自由奔放な同級生の珠希(中村ゆりか)ら神楽に熱中する人々に刺激を受け、自らの意志で歩むようになる成長物語だ。

 今回の撮影で広島の神楽に初めて触れたという葵と中村。葵は「静かで厳かな印象を抱いていたけど、実際に見ると最後までハラハラドキドキした」。中村は「やっている人の熱や愛情が伝わってくる」と魅了された。

 物語は、戦後に連合国軍総司令部(GHQ)から検閲を受けた歴史や、次世代への継承を目指す「神楽甲子園」の取り組みも盛り込む。2人は、ロケ地となった安芸高田市の神楽団員の指導を受け、劇中で舞も披露。葵は「広島で大切にされている神楽を舞うことに責任を感じた。知らない人にも魅力を伝えられれば」と語った。(余村泰樹)

(2016年11月26日朝刊掲載)

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