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社説・コラム

『ひと交差点』 広島県エスキーテニス連盟普及部長の森田敏雄さん 平和願う競技 普及に力

 「原爆投下後の廃虚の広島で平和を願って生まれたスポーツ。競技人口を増やしたい」と話すのは、県エスキーテニス連盟普及部長の森田敏雄さん(58)。広島市安佐北区であった母親向けの体験会で指導役を務めた。

 羽根付きのゴムボールを木製ラケットで打ち合う。ピーク時の1970年代には全国で30万人と推計される競技人口は、レジャーの多様化などで減少傾向が続く。「羽根がボールのスピードを緩めるため、小さなコートで誰でも手軽にプレーできる」とPRする。

 普及に特に力を入れているのは、20~40歳代の子育て世代。「子どもと一緒にプレーし、広島の歴史を伝えてほしい」(中川雅晴)

(2016年11月30日朝刊掲載)

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