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社会に貢献 20歳の決意 広島県西部5市1町で成人式

 成人の日の9日、県西部の広島、廿日市、大竹、呉、東広島の5市と府中町で成人式があった。色鮮やかな晴れ着姿やスーツ姿の新成人は、大人としての決意を新たにした。

 広島市の式典は西区の広島サンプラザであり、約7500人が参加した。代表で岡山理科大2年竹田智紀さん(19)=西区=と広島女学院大2年竹内花織さん(19)=安佐南区=が宣誓。昨年のオバマ米大統領の広島訪問や原爆ドーム(中区)の世界遺産登録20年を踏まえ、「ヒロシマの未来を担う私たちが、この平和への一歩を未来へつなげていかなければならないと強く感じた」と力を込めた。

 式典前のアトラクションでは、25年ぶりにリーグ優勝した広島東洋カープの小窪哲也選手会長たち3選手がビデオメッセージで祝福。会場に選挙啓発コーナーも設けられた。

 約900人が集った廿日市市の式典では、同市出身の関西学院大2年中野ほたるさん(20)=兵庫県西宮市=が小学校教諭になる夢を語り、「新しい世代にさまざまなことを伝える懸け橋となり、社会貢献に努めたい」と誓った。住民グループが獅子舞を披露し、門出を祝った。

 大竹市は約200人が出席。市内に住む広島工業大2年西下修平さん(20)と広島経済大2年長久美樹さん(19)=広島市安佐南区=が「これからは社会を担う者として、勇気と信念を持ってやっていきたい」と宣言した。

 18地区別に成人式を開く呉市ではこの日、11地区で式典。300人余りが参加した中央地区では、住民たちがぜんざいやカレーなどを振る舞った。東広島市では約1500人が出席。会場に掲示された中学時代の恩師からのメッセージを読んだり、記念写真を撮ったりして旧交を温めた。

(2017年1月10日朝刊掲載)

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