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チリ、アルジェ 闘う民衆の映画 広島の横川シネマ

 政治的自立や改革を希求した「第三世界」の民衆が、既存の権力と激しくぶつかったさまを描いた1960、70年代の伝説的な映画が、広島市西区の横川シネマで上映されている。

 14日まで上映の「チリの闘い」=写真は一場面=は、3部構成、計約4時間半のドキュメンタリー。70年、チリで「反帝国主義」を掲げるアジェンデ政権が選挙で誕生するが、73年に軍部のクーデターで覆される。その激動期の民衆の姿を追う。70年代後半に順次完成し海外で激賞されたが、日本ではようやく昨年から劇場公開が始まった。

 15~31日に上映の「アルジェの戦い」は、フランスからの独立(62年)を目指してゲリラ戦が続いた時代のアルジェリアを描く。67年に日本公開された劇映画をデジタルリマスターした。

 横川シネマTel082(231)1001。

(2017年1月13日朝刊掲載)

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