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サラエボ市と交流・連携宣言 広島市 平和・文化・環境の3分野

 広島市は13日、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボ市と「交流・連携都市宣言」をした。広島市が新たに設けた国際交流の仕組みで第1号。両市は平和、文化、環境の3分野で連携。広島市は8月6日の平和記念式典にサラエボ市長を招待するほか、現地での原爆展の開催を検討する。

 「交流・連携都市宣言」は、平和や文化など分野を決めて海外の都市と連携を図る枠組み。実績を積めば姉妹・友好都市への発展を考える。海外都市からの相次ぐ連携要請に応えるため、創設した。

 サラエボ市との協議は昨年1月にスタート。イヴォ・コムシッチ市長が12月22日に、松井一実市長がこの日に宣言書へ署名した。サラエボ市は1990年代にボスニア紛争による戦争の惨禍を経験。平和首長会議には2006年に加盟し、リーダー都市となるなど積極的な活動をしてきたのが決め手になった。

 市国際交流課は「平和分野を中心に、施策の情報交換をしたい。今後も他都市から打診があれば連携を検討したい」としている。(長久豪佑)

(2017年1月14日朝刊掲載)

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