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福島原発事故 被災地を学ぶ 21日 広島弁護士会

 広島弁護士会は21日午後1時から、広島市中区の広島弁護士会館で、福島第1原発事故後、被災地にとどまる人たちの現状を学ぶシンポジウムを開く。

 広島地裁で四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の運転差し止めなど原発を巡る訴訟が相次いでいることを受け、原発の在り方を考えるきっかけにと企画した。

 中京大の成元哲(ソン・ウォンチョル)教授(社会学)が、被災地でのアンケート結果などを基に、暮らしぶりについて講演する。

 パネルディスカッションでは、大阪市立大の除本理史教授(環境政策論)、伊方原発の訴訟の原告団長で被爆者の堀江壮さん(76)=広島市佐伯区=も交え、コミュニティーが抱える課題などについて議論する。

 事故後に福島県から広島市に移り住み、中心となってシンポを企画した石森雄一郎弁護士は「島根や愛媛の原発で重大な事故が起こった場合、広島への影響も予測される。被災地にとどまる人たちの実態を共有したい」と話す。定員240人。無料。同会Tel082(228)0230。

(2017年1月17日朝刊掲載)

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