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浪江町長と避難者懇談 公開で惨状伝える

 福島第1原発事故を受け、東北や関東地方から広島県内に避難してきた人たちが原爆の日の8月6日、広島市中区の原爆資料館東館で、市の平和記念式典に参列する福島県浪江町の馬場有(たもつ)町長と懇談する。その様子を公開し、被災地の実情を伝える。

 企画したのは避難者でつくる「命ひろ異(い)の会」と、弁護士や平和活動家たちでつくる「さよなら原発ヒロシマの会」。両団体が同日夜に中区で開く平和集会の一環。

 懇談は午後5時から約30分間。馬場町長は原発事故で全町避難を余儀なくされている町の現状などを報告する。避難者は広島での暮らしぶりや脱原発への思いを伝える。

 命ひろ異の会メンバーで福島県本宮市から西区へ避難している岡本久美子さん(38)たちが25日、市役所で会見。岡本さんは「多くの人に避難者に思いを重ねてもらい、核はいらないと声を上げてほしい」と話した。(田中美千子)

(2012年7月26日朝刊掲載)

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