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福島の子ども広島に呼ぼう 慈善コンサート

 広島市の市民団体「福島と広島をつなぐ会」は29日午後2時半から、広島市中区の原爆資料館東館でチャリティーコンサートを開く。福島第1原発事故の影響で、屋外での遊びを控えるなど不安な生活を送っている福島県川俣町の子どもの招待に役立てる。

 会場では、原発事故の影響で福島県二本松市から安佐南区に転居したオペラ愛好家が「コンドルは飛んでいく」など4曲を独唱。南米音楽も奏で、原発事故の避難者を描いた紙芝居も上演する。

 26日は出演者のうち8人が、西区の弁当店で紙芝居と伴奏を合わせた。

 川俣町は原発から約30キロ離れ、町の半分が計画的避難区域になっている。つなぐ会は昨年11月、同町の音楽行事に出演した広島市内の会社員たちで結成。現在は計24人が同町の被災者との文通や支援コンサートの開催などをしている。

 のびのびできる環境で子どもを遊ばせるため、計画では来年8月に20人程度を招待する。西区の音楽講師叶堂恵子代表(53)は「被災地を支え続けたい」と話している。

 入場料1800円。未就学児無料、小中学生半額。叶堂代表Tel090(6431)6199。(教蓮孝匡)

(2012年7月27日朝刊掲載)

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