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平和公園 旧町住民に聞く 碑巡りも

 爆心地を巡って平和を考えるヒロシマ・フィールドワークが29日午後1時半から、広島市中区の平和記念公園である。被爆で壊滅する前、現在の公園内にあった旧天神町と旧材木町の元住民から、かつての町の様子や被爆体験を聞く。

 証言するのは、旧天神町の鉄村京子さん(82)と旧材木町の木曽真隆さん(78)。鉄村さんは母と弟2人を原爆で失った。動員先の祇園町(安佐南区)で被爆し、翌日に自宅跡などを探した。木曽さんは町内にあった寺院が実家で、母ときょうだい2人が亡くなった。三次市に学童疎開していた。

 公園内の国立原爆死没者追悼平和祈念館に集合し、研修室で2人の証言を聞いた後、旧町の慰霊碑や元安川沿いを巡る。無料。事前申し込みが必要。実行委員会の中川幹朗さんTel090(2299)9107。

(2012年7月28日朝刊掲載)

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