×

ニュース

騒音が「大きな影響」 岩国艦載機移転 市民団体が主張

 岩国市の米海兵隊岩国基地へ空母艦載機61機が移転する計画を巡り、市民団体「瀬戸内海の静かな環境を守る住民ネットワーク」は14日、市役所で記者会見し「騒音が住民生活に大きな影響を及ぼす」と主張した。

 国は1月、移転後の騒音予測を県や市に示した。日米が移転計画に合意した2006年当時の状況に比べ、市内ではW値(うるささ指数)70以上の区域が基地北側と由宇町の一部で拡大した。

 同団体の久米慶典顧問は、新たに70W以上となる地域に小学校などがあるとし、「子どもたちの教育を受ける権利を侵害する」と強調。国による予測自体も「飛行実態と懸け離れ、信頼性は疑わしい」と批判した。

 県と市は、移転後の基地周辺住民の生活環境について「06年当時に比べ全体として悪化しない」との見解を示している。同団体は近く、両者に見解の撤回を申し入れる。(松本恭治)

(2017年3月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ