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枢機卿、慰霊碑に献花 広島の平和公園 「法王は来日を希望」

 ローマ法王庁(バチカン)の高位聖職者モンテリージ枢機卿(82)は17日、訪問先の広島市で記者団に対し、法王フランシスコの広島訪問について「法王は来日を強く希望している。直接会い、(広島訪問を望む)県民の声を届けたい」と述べ、働き掛けに意欲を示した。

 平和記念公園(中区)で原爆資料館を見学後に語った。館内では破れた学生服などの展示を熱心に見学。「信じられない惨事に気持ちが見つからない。世界に平和がもたらされるよう、祈らずにいられない」と述べた。原爆慰霊碑には花束を手向け、手を合わせた。

 イタリアの管弦楽団などによる東日本大震災の復興支援コンサート出席のため広島を訪れた。市役所で松井一実市長にも面会した。

 またこの日、衆院の招きで来日したオマーンのマアワリ諮問議会議長(42)と議員5人たちも資料館を見学するなどした。市役所で松井市長に面会した議長は「広島で起こった悲劇の記憶を忘れてはならない。世界にメッセージを広げねば」と語った。(長久豪佑、岡田浩平)

(2017年3月21日朝刊掲載)

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