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核廃絶「責任持って」訴え 20年NPT準備委派遣の高校生が広島市長訪問

 平和首長会議(会長・松井一実広島市長)は来月2日にオーストリア・ウィーンで始まる2020年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の第1回準備委員会に合わせ、高校生8人を現地に派遣する。うち県内の6人が21日、市役所に松井市長を訪ね、核兵器廃絶を訴える意気込みを語った。

 派遣するのは広島市中区の広島女学院高と修道高、福山市の盈進高、那覇市の沖縄尚学高の各2人。「核兵器禁止条約」制定を目指す「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」参加者から選んだ。2~9日に現地に滞在。首長会議のフォーラムで原爆被害や平和活動を伝え、若者と交流する。

 この日は署名6万5213筆を松井市長に届け、1人ずつ決意表明。広島女学院高3年大久保花音さん(17)は「廃絶を願う人たちの代表として責任を持って活動する」と話した。

 8人は外務省のユース非核特使にも任命された。首長会議のNPT関連会議への高校生派遣は2014年から3回目。(水川恭輔)

(2017年4月22日朝刊掲載)

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