×

ニュース

地球への愛 日英両語で 木本いず美さん新曲 「美しい青い地球」リーパーさん英訳

 広島市東区のジャズシンガーで、音楽集団「YAMATO」代表の木本いず美さん(69)が、地球への愛を込めた日英両語の曲「美しい青い地球(ほし)(Blue Planet)」を発売した。前広島平和文化センター理事長で、現在は三次市甲奴町を拠点に平和活動をするスティーブン・リーパーさん(69)が歌詞の英訳を引き受けた。

 木本さんは原爆で祖父母を失い、これまでも平和をテーマにした歌を作ってきた。新曲のきっかけは昨年10月、リーパーさんの講演を聞いたこと。冷戦後の世界が秩序を乱し、資源を巡る争いや暴力に歯止めがかからず、温暖化も加速して地球は自滅してしまう、との内容に衝撃を受けた。

 ♪風光る春の小径(こみち)を歩いた 小さな私を そっとにぎった手のぬくもり

 四季の思い出を織り交ぜて、かけがえのない地球に「守りたい」「伝えたい 愛していますと」と語り掛ける歌詞。木本さんは涙を流しながら書き上げたという。協力を依頼されたリーパーさんも快諾し、4月にCDが出来上がった。

 木本さんは「地球の人々が平和に暮らせるようイメージしながら聞いてもらいたい」と期待する。リーパーさんも「日本語の詞に込めた気持ちが伝わるよう英訳した。木本さんの歌も素晴らしい」と聞きほれていた。(山本祐司)

(2017年5月15日朝刊掲載)

年別アーカイブ