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被爆者高齢化「思い受け継いで」 「伝承者」6期生を募集 広島市

 広島市は、被爆者の記憶を受け継いで語る「被爆体験伝承者」の研修6期生を募集している。6月から約3年の研修を積み、2020年度から活動してもらう。「被爆体験証言者」として活動する被爆者も募っている。

 伝承者の応募資格は、意欲と5年以上活動する自信があれば、年齢や住所は問わない。本年度は全9回の研修で被爆の実態や話し方などを学ぶ。来年度以降は被爆者から直接体験を聞き取って講話内容をまとめ、実習に臨む。

 現在、伝承者は28~81歳の88人。市平和推進課は「被爆者が高齢化する中、思いを受け継ぎ、自らの声で体験を伝えてもらいたい」と呼び掛ける。

 証言者は本年度、伝承者と同じ研修を受け、18年度以降に実習を経て講話を始める。現在47人おり、平均年齢は83・4歳。

 いずれの研修も無料。来月16日(必着)まで、各区役所や市ホームページにある応募用紙で平和推進課が受け付ける。同課Tel082(242)7831。

(2017年5月19日朝刊掲載)

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